Longing

おたくの雑記帳

伊野尾さんと秋元康さんの対談文字起こし

2022年9月24日の『らじらー!サタデー』にて、パーソナリティの伊野尾さん(本来は光くんもパーソナリティですが、当時休養中でした)と、秋元康さんの対談が放送されました。個人的に非常に興味深い内容だったので、こうして文字起こしという形で残しておきます。
放送からだいぶ時間が経っておりますが、今年1月にスタートした「ダ・カーポしませんか?」で秋元康脚本ドラマに伊野尾さん出演という形でまた繋がりができたことで、この対談を振り返ろうという考えに至りました。またこの記事の体裁を整えながら知ったのですが、「ジャニーズJr.CHAMP」に伊野尾さんと大ちゃんが審査員としての出演が決まったようで、伊野尾さんがアイドルの仕事の中でも『作品作り』に懸ける思い(ここでは主に作詞や曲選びにフォーカスした話が多いですが…)を再確認するにもちょうどいい機会かな、と思ったりもしています。
しかしながら完全に自分用でしかないので、読みにくい部分多々あると思いますがご容赦ください(笑)

 

  • インタビューについて

伊野尾「さあ本日はこの後、収録をしました秋元康さんへのスペシャルインタビューの模様をお届けいたします。
いやー、貴重な機会でしたねえ。我々も『FILMUSIC!』*1に収録されている『人力飛行機*2という楽曲の作詞を手掛けていただいたんですけれども、直接お会いする機会はやっぱりなかったので、このインタビューという形ですがお会いできたのは非常に貴重でしたし、またこの『人力飛行機』への想いだったりとかもお話していただいたので、非常に勉強になりました。
Twitterからもね、みなさんのリアクション届いております」

 

ツイート読み上げ
【ずっと好きだった48グループのドン、秋元康さんと伊野尾くんの対談、なんかソワソワする】
【秋元さん、伊野尾くんを女子ドルとして売り出したらどうしよう】
【どんな思いを込めて『人力飛行機』を作詞してくださったのかとても気になる】

 

伊野尾「その辺のお話もねえ、聞けましたねえ。ねえ、みなさんもとても楽しみにしてるということですかねー。
それでは、秋元康さんとのインタビューの模様をお送りいたします」

 

伊野尾「『らじらー!サタデー』、Hey! Say! JUMPの伊野尾慧です。今回、ニューアルバム『FILMUSIC!』に収録されている『人力飛行機』の作詞を手掛けていただいた、秋元康先生にお越しいただいております。よろしくお願いいたしします!」

秋元「よろしくお願いします」

伊野尾「初めまして」

秋元「初めましてですよね」

伊野尾「よろしくお願いします。伊野尾でございます」

秋元「よろしくお願いします。秋元でございます」

伊野尾「いやまさか……」

秋元「こんばんわっふぉい!秋元康です」

伊野尾「あ!あ、ありがとうございます!」

秋元「わっほい?」

伊野尾「わっふぉい、ですね」

秋元「わっふぉいでいいですか」

伊野尾「ありがとうございます、らじらーの挨拶までしていただいて。まさか、我々のラジオに出ていただけるとは思わなかったんですけど……」

秋元「いや全然もう」

伊野尾「どうして、ラジオ出てくださったんですか?」

秋元「初めてお会いする人に会いたいなって。僕ら作詞家ってあんまりこう、現場に行かないじゃないですか。ミュージシャンの人だとねえ、作曲の人だとやっぱり、レコーディング、ボーカルダビングとか、立ち会ったりする人も多いと思うんですけど」

伊野尾「ただ、日曜日*3乃木坂46さんがご出演されていて、そちらは……」

秋元「出たことないと思います」

伊野尾「こっちまず先!ありがとうございます」

秋元「いやいや全然もう、乃木坂からは声掛からないので」

伊野尾「(笑)」

秋元「なんでだろうなあ……」

伊野尾「そうだったんですねえ……。今回、我々の楽曲『人力飛行機』、作詞していただいて、ありがとうございました」

秋元「いやいやこちらこそ、もちろん楽しかったですよ。曲を聴かせていただいてすごいいい曲だなと思って。メロディが先にね、メロ先*4だったので、先に曲聞かせていただいてすごいいい曲だなと思ったんで、んー……Hey! Say! JUMPっぽい、前向きな……鳥っていうのはなんで、自分がいつ飛べることをいつ気付いてんだろうな、とかっていう、そのフレーズから浮かんだんですよね。やっぱりHey! Say! JUMPのみなさんもいろんな可能性を持ってて、自分が、何が得意なんだろうとか、何ができるんだろうとか、いろいろ考えながらねえ、進んでると。あるいはファンの方とか、そういうみなさんも、自分の可能性ってなんかねえ、一番テーマでしょ」

伊野尾「『Hey! Say! JUMPっぽい』って、Hey! Say! JUMPのことは」

秋元「もちろん」

伊野尾「知ってらっしゃったんですか!」

秋元「もちろん、もちろんです。あのやっぱり、デビューしたころに、『Hey! Say! JUMP』って良い名前を、ジャニーさんがつけたなと思いましたね。いつになっても思い出す名前じゃない。時代の目次というか、思い出の目次になるじゃないですか。『Hey! Say! JUMP』っていえば、平成っていう時代があってとか。僕らはいつも思うんですよね、オーバーに言うと人生って何だろうと思うと、何を目撃したかとか、何をあの時に感じたかでしょう。だから今でも、ジャニーさんとの思い出で言うと、同じとこ住んでたんですよ」

伊野尾「あ、そうなんですね!」

秋元「昔ね。その時によくジャニーさんとお会いしたし、そこでKinKi Kidsの二人も、まだデビューする直前だったか、エレベーター一緒になって、『わ、この二人がデビューするんだ』とかっていうようなものとか。あと例えばロンドンで『Time』*5っていうミュージカルがあったんだけど、僕がロンドン行って『Time』を観て、すごいなと思って、それを観に行ってすぐにジャニーさんに『「Time」すごいですね、観ました?』つったら、『あ、観たみた』とかって。早ぁ!と思って」

伊野尾「へえー…」

秋元「だからたぶんなんか、そういう先見の明というか、時代をとらまいてた*6人だなと思って。だからそういう人が、『Hey! Say! JUMP』ってつけるから、んーなるほどなあ、と思って」

伊野尾「んふふふ。そうなんだ…。……まさか僕らも、このタイミングで秋元さんに作詞していただくことがあると思ってなかったんで、非常に嬉しかったですし、今回『人力飛行機』という作詞はどういう……」

秋元「やっぱり、可能性?可能性なんだけど、単に夢っていうのは思ってるだけでは叶わなくて、何かしなきゃいけないじゃないですか。だから、鳥はなんで、いつ『俺って飛べるんだ』とかさ、いつ羽ばたいたら浮かんだよ、とか思うのかな、と思うでしょ。それと同じように自分の可能性っていうのは、何が翼とか羽根をパタパタさせるとか、助走で走ってみるとか、何かしてみたときに初めて、夢に近付くと思うんですよね。だからそういう、Hey! Say! JUMPを応援してくださるファンの皆さんも、やっぱりHey! Say! JUMPがそういうふうにね、一歩一歩夢に近付くとか、それぞれがそれぞれの『人力』で、自分の力で、っていうのがなんか、面白いなって思って。結構、直したわけではないんだけども、何回か音のハマりもあってやり取りさせてもらって。それで、『メンバーのみなさんは何とおっしゃってますか』とか、やり取りもしながら作ってったんで。ま、そういう意味では楽しかったですよね」

伊野尾「ありがとうございます。もう『人力飛行機』ってワードが、メンバーの中でもパンチワードじゃないけれども、結構キャッチ―で引っかかってて。一番最初にデモ曲を聴いたとき、もう、すぐにそのワードは、一回聴いただけで耳に入ってきて。うちのメンバーの薮なんかはそこのワード、ずーっと歌ってましたよ」

秋元「んふふ。だからほんとに良いメロなんだよね。いいメロディ。まあ僕なんかもやっぱり、自分がプロデュースしてるものっていうのは、まずメロディからなんですよね。大体そうだな、シングルとかを決めるときは、大体1000曲ぐらい聴くんですよ。1000曲ぐらい聴いて、もうだんだん嫌になってくるんだけどね、1000曲くらい聴いてるとほら、AメロBメロ、『おっいいなー』と思ってもサビで『あー違うなー』とかあるじゃないですか」

伊野尾「サビで!」

秋元「そういう意味でいうと、やっぱりこの『人力飛行機』のデモで、こういう曲に詞をつけてほしいんです、って言われたときに聴いて、『あ、いい曲だな』ってのがまず第一印象でしたね」

伊野尾「ありがとうございます。ちょっと話逸れちゃうんですけども、僕らもこう、アルバムだったりとかカップリングだったりとか、楽曲を決める際に、デモ曲をやっぱり、ま、1000曲とまではいかないですけれども、何曲か聞いたりするんですけど、その時って何を一番重要視して決めます?」

秋元「一番重要視するのは、えー、口ずさめるか」

伊野尾「あ、メロディをですか」

秋元「うん。もちろんいろんなパターンがあるから、例えばクラブミュージック的なものもあるじゃないですか。あるいはラップとか。そういうのっていうのはある種サウンドだったり、あるいはラップの言葉の強さとか、っていうことが重要かもしれないけども、僕らが作っているJ-POPというか、歌謡曲とか、そういうものでいうと、Hey! Say! JUMPのファンじゃない人もなんとなく思わず口ずさんでしまう、とか。ラジオで聞いてなんとなくすぐ歌えるというのは大事だと思うので、まず口ずさめるかな、っていうことを聞きますね」

伊野尾「メロディの」

秋元「うん、メロディが」

伊野尾「キャッチーさというか、口ずさめるかというか」

秋元「そうそう。だからどうしてもほら、サウンドになってっちゃうからね」

伊野尾「僕、個人的にその話聞いてちょっとショックで。僕、どこで聞いてきたか分かんないんですけど、むかーしに、秋元先生は1000曲とかたくさん曲聴くから、その中で何を(重要視して)曲決めてるのかっていったら、イントロで耳に残るか。もうイントロ聴いて全て決めてる、みたいな……」

秋元「いや、そんなことはなくて(笑) イントロだけじゃなくて、曲がつまらなかったら、もうそれで終わっちゃうじゃないですか」

伊野尾「僕、それ真に受けてというか、Hey! Say! JUMPでアルバムだったり、カップリングの曲決める際にいろいろ意見が割れるわけじゃないですか。こっちがいい、あっちがいいって。で僕少数派で、こっちの曲がいいっていうときに、『秋元先生はイントロで決めてるんだ』と」

秋元「うん」

伊野尾「で、『この曲、イントロいいだろ!』って」

秋元「(笑)」

伊野尾「それで決まった曲とかもあるんですよ。まさか、その答え出てくるかなと思ったら、まさかの『メロディ』でちょっとびっくりしてます(笑)」

秋元「いや、イントロも大事。イントロもすっごいこだわります。イントロだけで、例えば『恋するフォーチュンクッキー*7なんかたぶん、50回ぐらい書き直してる」

伊野尾「えー!イントロの書き換えってことですか?」

秋元「そうそう、イントロが」

伊野尾「やっぱりイントロも重要ってことですね」

秋元「あるいは、確かにイントロ……『ポニーテールとシュシュ*8っていうAKBの曲あるんですけど、それはもうデモ聴いたときに『♪チャーチャラッチャー』っていうブラスの音が入ってたんですよ、デモに。で、これもうイントロの『♪パーパラッパー』」

伊野尾「(一緒に口ずさむ)……グッと掴まれたと!」

秋元「そうそう。でもそれで決めたわけじゃなくて、これいいなーと思って中身も聞いたら、メロがよかったから決めたんだけど。でも逆に例えば……『ヘビーローテーション*9みたいな曲は、『♪ヘビーローテーション』とか『♪I want you』とかっていうのはいいなと思ってたけども、イントロがなかなか決まらなかったんですよ。で、イントロがなかなか決まらなくって、いや、違う、違う、違うってずーっと言って、それを何度も何度もやり直して、そこからカウントを入れようとか、『1,2,3』ってのを入れようとか、そういうのはありますよね」

伊野尾「へえ……」

秋元「だって次々にアイデアも出れば、もっとこうしたい、とかもあるじゃないですか。そうするとやっぱりそれを試したくなるよね。それで散々大騒ぎして、元のアレンジに戻すこともあるし」

伊野尾「いやー、そうですよね。アレンジとかも正直、好みのところに行き着いちゃったりするじゃないですか。AかBかどっちがいい、みたいな話し合いをずーっとしてると」

秋元「そうそう」

伊野尾「そのときの決定する理由っていうか、何を大事にして決めます?」

秋元「これね、決定する理由ってのはすごい単純なのは、僕は音楽の素人じゃないですか」

伊野尾「はい……いや、そんなことはないと思いますけど(笑)」

秋元「いや、音楽の素人なんですよ。別にだって僕が、ここのコードをこういう風に変えてくれとか、ここにセブンス入れてくれとかっていうのは言わないわけじゃない」

伊野尾「はい」

秋元「ただイントロで、そうじゃなくてここのブラスが重なって、ここにストリングスが欲しいんだとかってイメージで伝えるから、それはやっぱり強いと思うんだよね」

伊野尾「何か決める際にやっぱり自分の感性だとかを大事にされてるとおっしゃってたと思うんですけど、ここまで秋元さんがヒット曲であったりとか、いろんなものをプロデュースしてくると、やっぱり自分のアイデアだったりとか、好きなものに寄ってってしまったりだとか、自分の趣味嗜好のほうに寄ってってしまったりとか、一方に偏ってしまう気がするんですよね」

秋元「うん」

伊野尾「でも秋元先生のいろんな作品を、僕も育ってく中でいろいろ触れる機会って非常に多いですけれど、やっぱりジャンルに非常に富んでるじゃないですか。そういう……、偏らないというか、やっぱりいろんなところに触れる?触れるというか、なんて言うんだろう…個人の感性でいろんなものを決めると、やっぱりその人の好き嫌いになってしまったりすると思うんですけど…」

秋元「それはやっぱり一番は、たぶん僕が職業作詞家で、職業作詞家ってのは例えば『Hey! Say! JUMPが歌います』っていうところから始まるわけじゃない」

伊野尾「はい」

秋元「だからHey! Say! JUMPが今どんな言葉を口にしたら一番グッとくるかな、という。誰か必ず、歌ってくれる人がいるわけじゃない。でも僕がシンガーソングライターで、僕が歌うんだったら、やっぱり多分、偏ると思うんだよね。でもそれが必ず、例えば乃木坂ですよーとか、これは誰々ですよ、ってのだから、これは美空ひばりさんですよっていったら、みんなやっぱり、今美空ひばりさんが歌うんだったら何がいいかなって考えるから、ジャンルがいろんなふうに変わるんだと思うんだよね」

伊野尾「誰に書くのかっていうところも、重要っていうことですよね」

秋元「うん、うん」

伊野尾「でも秋元さんの場合はやっぱり、乃木坂だったり、欅坂だったり、AKBだったりとか、ひとつのグループにたくさん歌詞を書くっていう機会もあるじゃないですか。そういう時はやっぱり、前回出したものを裏切ろうとか意識してるんですか?」

秋元「それもある。それもやっぱりピッチャーとバッターの関係で、インコースの高めでギリギリのね、球を投げて」

伊野尾「はい」

秋元「バッターのけぞったりするじゃない。おおーあぶねー、とかって。そうしたら内角低めを次は投げようとかっていう。それがオーディエンスだよね、ファンとか。ファンの皆さんもいっつも同じところに球が来たら、飽きてくる部分もあるし、逆にそれが『らしさ』っていう、良い部分も出てくるかもしれないけども、まあ難しいところだよね」

伊野尾「じゃあ、めちゃめちゃいろんな球種持ってるってことですよね。普通の人はそんなにいろんな球数(たまかず)投げられないですもんね(笑)」

秋元「んー、でもなんかこう面白いことを、どうしても一番カッコよく聞こえるのは、多分、カッコよくしようとすると、サビが英語になってくるわけですよ。サビが英語で、コーラスで英語の字ハモ*10を入れて、そうするとカッコイイんだけど、残らないじゃない。そこにいかに日本語を入れるかとか、予定調和にならない、例えば『Hey! Say! JUMPっていうとこういう曲だよねー』っていう風に思っているのを、いかにこう、次はこんな曲、とか、『えっ、今度のシングルってこうなんだ』っていうのを、それはいつも考えてるかもしんないですね」

伊野尾「ああ、確かに我々も『人力飛行機』ってタイトルが来たときは、『えっ、人力飛行機?どういうこと?』ってなったんで、やっぱり、少なからずメンバーは裏切られてた感じは……。すみません、話ちょっといろいろ逸れちゃったんですけど、そのね、『人力飛行機』を皆さんに聞いていただきたいと思います!」

 

お便り読み上げ:宮城県/RN.エレナさん
【こんばんわっふぉーい!高3女子です。最近、受験勉強をしていると、将来について不安になることがありますが、そんな時は『人力飛行機』を聞いて元気を貰っています。『君の背中には翼が生えてる 自分を信じて踏み出すんだ』という歌詞を聞くとパワーが湧いてきます。】

 

伊野尾「えー、他にもたくさんの方々からリクエストを頂いております。それでは聞いてください、Hey! Say! JUMPで『人力飛行機』」

 

人力飛行機/Hey! Say! JUMP

www.youtube.com

 

伊野尾「さあ、お送りしたのはHey! Say! JUMP、『人力飛行機』でした。引き続き、秋元康さんとお話をお伺いしていきたいと思います。よろしくお願いします」

秋元「よろしくお願いします」

伊野尾「予定調和を裏切るって、どうやったらできます?」

秋元「あのー、みんなはこう来るだろうなってのを先に考える。…だから例えば、社歌とか…会社の歌とかね。それから、一番分かりやすいのは校歌とか。そういうのを頼まれることもあるじゃないですか。そういうときに、だいたい校歌って『輝く明日』とかさ、『希望』がどうしたとかさ、そういうのじゃない。だから、そういう言葉をまず排除して、そういう言葉を使わないで校歌を作るにはどうしたらいいだろうとかっていう、そこを考えるかな」

伊野尾「でもあんまし裏切り過ぎちゃうと、クライアントに怒られちゃうとかしません?」

秋元「それはやっぱりクライアントとの戦いで、それが不思議なのは例えば欅坂の『サイレントマジョリティー』*11ってのは、あるアパレルメーカーのコマーシャルソングだったんだけど、そのときに始めのオーダーは『すごくお洒落な、ポップなEDM』で、そういう曲でお願いします!分かりました!つってたんだけど、その曲選んでるうちに『これいい曲だなー』って思って『サイレントマジョリティー』を書いて、全然違うものができたんだけど、『全然違うんですけどこれ絶対売れると思うし、いい曲だと思うんですよね』っていうんで説得しました」

伊野尾「ああー…、やっぱりこう、オーダーが来ても、必ずしもそのオーダー通りじゃないというか、ちょっと、裏切ることもあったりとか」

秋元「そうそうそう」

伊野尾「『サイレントマジョリティー』、めっちゃ好きですもん、僕、もう」

秋元「ああ、ありがとうございます」

伊野尾「ピアノで弾くの覚えたりとかして、ピアノで弾いたりとかしてましたもん」

秋元「ああ、そうだよね」

伊野尾「『サイレントマジョリティー』ってやっぱりキャッチ―なワードというか、それこそ当時はまったく聞いたことない言葉だったりとか、『インフルエンサー*12とかも、曲が出た頃はあんまりまだ耳にすることなかったりとかするっていう、パンチワードみたいなのってどこから見つけてくるんですか?」

秋元「それはね、多分ね、僕がずっと放送作家として、音楽番組の構成作家やってたんですよ。その頃、今でいえばメールで皆さんからいただくように、その音楽番組にリクエストはがきがいっぱい来たわけ。そのリクエストはがきを僕が当時、大学生の頃にずーっと、一番下っ端の放送作家だから、それを読んでるわけ。読んでると、一般の人の興味って、例えば『飛んでイスタンブール*13とかっていうと、『イスタンブールってどこですか』とか、『サンタモニカの風』*14とかっていうと『サンタモニカってどこですか』とか、ああなるほど、やっぱ地名とかってみんなどこだろう?とかって興味を持つんだろうな、っていうのが、こう、染みついていて。それがのちに自分が作詞家になった時に、とんねるずの『雨の西麻布』*15になった」

伊野尾「ああー」

秋元「地方の人って、『西麻布ってどこ?』ってなるじゃない」

伊野尾「まだ西麻布って言葉がそこまで…」

秋元「そうそう。あれ昔の、年配の人たちは『霞町(かすみちょう)』っていうんだよね」

伊野尾「あ、そうなんだ…!」

秋元「だから昔は、僕らがタクシーとか乗ると、『西麻布お願いします』っていうと『あ、霞町ですね』とか言われたりしたことがあったぐらい、だからそういう、新しい世代じゃない。あるいは、例えば、ザ・ベストテンやってるときに『松田聖子さんの『裸足のマーメイド』*16という曲がありますが、人魚はもともと脚がないのに、なんで裸足なんですか』っていうはがきが来て。あ、言われてみたら確かにそうだな、っていうのは、これもう昔からの歌のパターンで、ビートルズの『エイト・デイズ・ア・ウィーク』*17とか、ね、矛盾しているものっていうのは皆、『え、なんで?』ってなるわけじゃない。だからそういうのも面白いな、とか」

伊野尾「めちゃくちゃ勉強になるなぁ…。やっぱりタイトルの時点で何故か、フックがあるというか」

秋元「そうそうそう。フックがある。あと、やっぱり、実はよく、作詞家ってこう、語彙力?ボキャブラリーがありますよねって言われるんだけど、それよりも『何を見てるか』ってことのほうが、すごく大事だと思うだよね。例えばそれは言葉を一生懸命探して、メモして、何かで使おうと思って、言葉ばっかり集める人がいるよりも、見てて面白い現象とか、なるほどなぁ、とかって思うこととかを、その歌にするっていうことの方が面白いと思うんだよね」

伊野尾「ああ~……、いや、難しいし面白いなぁ……。曲のときは、いつもそういう、ワードから作っていきます?作詞って。『サイレントマジョリティー』だったらやっぱり『サイレントマジョリティー』っていう単語があった、っていうのが……」

秋元「いやいや!やっぱりその、曲を、この曲で行こうと思った時にもともと持ってる、その欅坂の、そのー……」

伊野尾「世界観だったりとか?」

秋元「うん、その、オーディションのときのことを思い出して。なんでこの子たちは、なんだろな……ニコニコしないんだろうって。結構、大人たちに対しての、なんていうか、こう……」

伊野尾「反骨精神じゃないけど…」

秋元「反抗的な。うん。あんまりにこにこしてなくて、割と無表情だったり、でも、あ、今っぽいなと思ったのが、どこかで大人に反抗する彼女たち、っていうのがあって、あの曲があって、自由に生きなさいよ、と。君たちはアイドルかもしれないけど、好きに生きたほうがいいよ、っていうことを、詞で書いているうちに、あ、そういえば『サイレントマジョリティー』って言葉があったな、とかっていうふうに繋がっていった」

伊野尾「情報を、そういう言葉とかもやっぱりある程度いろんなところから吸収してかないと、出て来ないワードだったり、ひらめかなかったりするじゃないですか。その、秋元さんにとっての情報源というか、そういうのって……」

秋元「それはねえ、やっぱり普通にしてることかな」

伊野尾「普通に!?普通にしてて『サイレントマジョリティー』の単語入ってきます?!(笑)」

秋元「うん、普通にしないと、なんか……」

伊野尾「本読んだりとか、映画見たりとかってあります?」

秋元「それはね、無理しちゃうんだよね、そうすると」

伊野尾「ああー……」

秋元「だから例えば、食べ物を食べながら、これは、ベータカロチンがあるとか、これは何とかがあるとか、ビタミンなんとかがあるとか、だから目にいいとか、何処どこにいいとかって、そうするとさ、食べ物がおいしくないじゃない?それと同じで、普通の生活して、例えば僕が、女子高生たちを集めて『今、何が流行ってるの?どんなことが流行ってるの?』とか、そういうのってのはすごい無理して、もうお爺さんが一生懸命若い人たちの気持ちを書こうとする詞になっちゃうわけ。だけど、自然に入ってくる言葉で、あーなるほど面白いなあ、とかっていうのは、そのタイミングじゃないかな」

伊野尾「常に触れ合うものだったりとかのことの、興味だったりとか」

秋元「そうそうそう」

伊野尾「確かに何も気にかけてないと流れてしまうことってすごい多い中で、ひとつひとつのことを気に掛けてると、意外とそれが何かのときにパッと出てくることも」

秋元「そう。だから、伊野尾くんたちの世代にしかないものが絶対あるわけよ。例えば、まあ僕らの頃でいえば、出前を取るわけじゃん。で、今は宅配サービスがあるでしょ?宅配サービスでさ、僕らの頃は、ちゃんとガチャンて開けて、お金払って、とか。今はさ、ドアの前に置いといてください、みたいなのがあるじゃん。ああいうことが、目撃する、ってことなんだよ。じゃあ、あれでラブストーリーを作れないかなとか。っていうことを考える」

伊野尾「ああ……、面白い……!確かに触れ合うこと、今ないですもんね。よりコロナ堝になって出前の人たちも、玄関の前に置いておいてくださいって」

秋元「だってその宅配の配達してる人に恋をしたんだけども、その人が今日は来るのかなとか、全然違う人だったとかっていうラブストーリーになるかもしれないし、とか」

伊野尾「確かに。今、配達してて、その人と会わなくても、誰が来ますよーっていう写真はあったりとか」

秋元「うん、うん」

伊野尾「会ったこともないのに、メールでやりとりできたり、電話もできたりとかっていう…。いや確かに、日常生活で生活してる中にもっと疑問持ったりとか、忘れないようにしておくことって、大事なんですね。あっ、お手紙行きますか、ありがとうございます」

 

お便り読み上げ:熊本県/RN.みどっちゃん
【伊野尾くん、秋元先生、こんばんわっふぉい!秋元先生、ようこそらじらーにいらっしゃいました。(秋元「どうもこんばんは」)伊野尾くん、秋元先生、お互い合う前の印象と、実際に会ってからの印象は変わりましたか?秋元先生、伊野尾くんはかわいいですか?】

 

伊野尾「…という質問ありますけれども(笑)」

秋元「うん、かわいいですよ、やっぱりそれは(笑)」

伊野尾「ありがとうございます…(笑)」

秋元「やっぱり伊野尾くんは、噂では聞いてたけど、やっぱりクリエイティブだよね。クリエイティブなことが好きなんだね、やっぱね」

伊野尾「好きかも……好きー……、僕やっぱり大学、建築学科だったんで」

秋元「うん、そうだよね、そうだよね」

伊野尾「ものづくりとか、やっぱり、好きなんで。で、秋元先生のインタビューだったりとか、秋元先生のこの楽曲制作のお話だったりとかも、なんかこう、テレビで見て知ったりとかするなかで、実際会ってお話してみて、もっと早くこういうお話聞けたらよかったなっていうお話が今日もたくさんあって」

秋元「だからやっぱり、クリエイティブっていうのが、そんな上手くいかないわけですよ。うまく…どんなものもね、そうじゃない?例えば建築でも、それは隈研吾でも、板茂でも、みんな、何回もコンペティション落ちたりするわけですよ。その中でもそれを無駄と思わないで、一番、僕、座右の銘で一番好きなのは、先輩に言われた言葉なんだけど、『人生無駄なし』って言われて、なるほどなあと。自分がこんな失敗しちゃいましたとか、間違いしちゃいました、でもそれも、人生はさ、一筆書きだからさ、絶対に無駄じゃないわけじゃない。それで言うとクリエイティブなことほとんどが、自分の思い通りにならないんだけど、それを、思い通りにならないから、それじゃあ何も努力しないで、そのまま一直線でやればいいかって言うと、やっぱり右行ったり左行ったり紆余曲折があって作ったものの方が、次はこうしようっていう、結局、何故僕らがモノを作るかっていうと満足できないからだよね。たぶん、曲でも、ドラマでも映画でも、コマーシャルでもいっぱい作ってきたけど一度として満足したことがないから、いや次はもっとうまいものが、良いものができるような気がして、やるんだよね、きっと。だから、アルフレッド・ヒッチコック*18という監督が、『代表作は?』って聞かれると必ず『次の作品です』とか」

伊野尾「カッコいいですねそれ(笑) やっぱりまだ、ないですか?ないですか、って言い方変ですけど、満足…」

秋元「だから例えば、『川の流れのように*19とかすごいいい曲ですねとか、いい作品ですねとかって、ありがたいけれども、本当にあの詞が良かったのはもっとあったんじゃないかなとか、いつも思うよね」

伊野尾「いや、すごいですね。そこまでのチャンレンジ精神というか、ずっと新しいことだったりとか、やっぱりクリエイティブなことにすごい労力かかることだけれども何度もなんどもチャレンジしていく、その中で、成功を掴んでくってことが」

秋元「手の鳴るほうへの鬼ごっこじゃないけれど、こっちだったのかーとか、っていうような、例えばねえ、バッティングセンターでねえ、ボールを打つんでもさ、だんだんこう、目が慣れてきたりするじゃん。それに近いかもしれないね、物を作るって」

伊野尾「慣れというか、やっぱり僕らも15年続けてくると、やっぱり僕らの型というか、慣れてること、得意なことっていうところにやっぱり、どんなことでもそうだと思うんですけれども、そういうところに行きがち。で、やっぱり、新しいことをしようとすると、どんなことでもそうだと思いますけど、新しすぎれば過ぎるほど、ちょっと批判されるというか、あんまり認められないじゃないですか」

秋元「そうそうそう。そりゃそうだよ。批判されるし、奇を衒ってるって言われるし、つまりやっっぱりそれを先人たちがやらなかったのは、なんか理由があるんだけど、でもそれをあえてやってみるから、新しいことができる。例えばAKBをやり出したときに、10年後のコンサートのチケットを発売する、と」

伊野尾「奇を衒ってますね、また」

秋元「そうそうそう。なんでかというと、だって高校生の子が10年後だったら結婚してるかもしれないじゃない。子供産まれてるかもしれないじゃない。そしたらその子供とお父さんは、これが好きだったんだよ、とか、女の子も、これお母さんこれに憧れてたんだよ、とかっていったら、素敵だな、っていうロマンがあるじゃない。っていうような、10年後のチケットを発売しよう、とか。そういう面白さを追求してたから」

伊野尾「でも、やっぱりそういうのって、意見出した時って絶対反対されたりとかするじゃないですか。どう納得させます?どう納得させたらいいんですか、そういうとき」

秋元「まずは皆が面白いと思ってくれるか。だからそういうスタッフを集めるんだよ。面白いと思ってくれるってことで努力はするんだけども、それで現実的に、やっぱりそれを保証はどうするんですか、その時代によって、例えばお金を入金しちゃって、それがもしもできないことになったときに返金はどこが保証するんだとかいろんな問題が出てくる。それを考えるのがスタッフなんだよね。だからそこは、僕ももちろん理想論だけでは言えないから、それはスタッフが無理ですって言われたら諦めるし、じゃあ違うことやろう、と」

伊野尾「じゃあやっぱり仕事をしてく中で、ラジオ聴いてる皆さんも同じだと思いますけれども、やっぱり仲間というか。自分と同じ志というか、持ってる仲間を増やしてくこともやっぱり大事なんですね」

秋元「そうそうそう。僕は高校2年のときから放送作家やって、高校・大学ずっと放送作家をやってから作詞家になったんだけど、47年間やってるわけでしょ、こういう仕事。この47年は何だったのかなと思うと、桃太郎と同じだよね。仲間を、例えばドラマをやるんだったら絶対こいつとこいつと一緒にやろうとか。コンサートをやるんだったらこいつを絶対入れよう、とか。音楽をやるんだったらコイツ、とか。全部その仲間を集める47年の旅だったと思うんだよね。だから今、自分がやりたいことやろう、映画でもドラマでも、デビューさせるんでも、その時にパッと、メンバーが思い浮かぶんだよね」

伊野尾「すごい重要なんですね。…仲間といえば、最近、うちの事務所のジェシーとも仲がいいらしいじゃないですか(笑)」

秋元「そうそう。縁があって…」

伊野尾「もともと、舞台ですよね?」

秋元「そう、『スタンディングオベーション*20ってのやって、それからご飯食べに行ったりして、LINEでやりとりして、それでドラマとか企画するとき、あーこれ、ジェシー面白いんじゃないかなとか、つって*21

伊野尾「あー、確かにそういうところも、仲間というか、繋がりがってことですもんね」

秋元「そうそう、それもそうだよね」

伊野尾「……あ、はい。お便り行きましょうか」

 

お便り読み上げ:北海道:ありのさん
【伊野尾くん、秋元さん、こんばんわっふぉい!(秋元「こんばんわっふぉい!」)48グループも坂道シリーズも好きなので、お二人の共演に胸が高鳴っています。さて、『人力飛行機』が秋元さんの作詞だと知って、もしかして、と思ったことがあります。AKB48の『365日の紙飛行機*22、日向坂46の『飛行機雲ができる理由』*23など、『飛行機』が詞に出てくることが多いのではないでしょうか。秋元さんは『飛行機』というワードにどういった思いを込めて作詞なさっているのか聞きたいです。よろしくお願いします】

 

伊野尾「……と、」

秋元「まあ特別に、何か自分の中に思い入れがあるとかではないですね。よく僕は『秋元はやたら【自転車】が出てくる』とか、でももしかしたらそれは自分の原体験の風景の中に、坂道を漕ぐとか、飛行機が空を飛んでるとか、そういうことがあるのかもしれない。でもそういう時に何を思い出すっていう、思い出の目次みたいな、つまり連想ゲームじゃないけど、『飛行機』っていうと『飛行機雲』とか、そういうことじゃない?でも、それよりも伊野尾くんにとっての『飛行機』っていうと…」

伊野尾「僕はもう、すぐに『人力飛行機』ですね!」

秋元「(笑) そういう風に思ってくれる、ファンとかメンバーがいてくれると嬉しいけど、ドラマとかの『飛行機の音待ちです』とか『ヘリコプターの音待ちです』とか、あれもなんか不思議じゃない?」

伊野尾「確かに僕らしか、じゃない世界でもあるけど、ちょっと面白いワードですよね」

秋元「面白いでしょ、あれ。ヘリコプターがいて、ずっと旋回してて全然、ずっと止まってて」

伊野尾「撮影止まっちゃって」

秋元「……とか、ああいうの面白いな、とかっていうようなことが、『飛行機』ってワードから広がるとか、『自転車』ってワードから広がるとか」

伊野尾「ひとつの単語、この場合だと『飛行機』って単語を挙げてくださいましたけども、ひとつの単語を取ってもやっぱり、想像することだったり、それに付随するものが全く変わることによって世界が変わると言いますか」

秋元「そうそう、『人力飛行機』ってのも『自分の力で』ってのもあるんだけど、やっぱりこの詞の中で、自分の中で、何が入り口になってるかって言うと、やっぱり、自分たちはみんな能力はあるのに、いつ気付くんだろう、鳥はいつ自分が飛べるってことに気付いたんだろう、っていうのが、この入り口なんだよね」

伊野尾「じゃあ『人力飛行機』のワードより、そっちが先ってことなんですね」

秋元「そうそう。だからつまり、みんなの可能性を、Hey! Say! JUMPのメンバーもみんなそれぞれが、もしかしたら伊野尾くんは建築家としての才能がすごいあるのかもしれないし、誰々は俳優としての才能がすごい、誰々は作詞家としての才能があるかもしれない。みんないろんな才能があるかもしれないんだけども、それを試してなかったりするわけじゃない?だから、陶芸家の才能がすごいのかもしれない、いつ気付くのかなって言うのが面白いなと思って。だからそれは、この『人力飛行機』を聞いてくださる皆さんも、きっとあなたには何か可能性があるんですよ、と。なんか得意分野があるんだよ。それにいつ気付くか、っていうことだと思うんだよね」

伊野尾「いや、素敵なお言葉だな……。てっきり、僕もお会いするまでやっぱりいろんな楽曲聞かせていただく機会、触れ合う機会って非常に多かったですけれども、やっぱりキャッチーなワードだったりとかに目が行ってしまいがちだけれども、そうではなくて、そこに行きつくまでにやっぱりいろんな思いだったりとかが歌詞に乗っかってるっていうのが…」

秋元「そうそう、その考え方なんだよね。ある小学校が、縄跳びから、水泳から、百人一首から、いろんなことをやる学校があって、へえーって話を聞いてて、なんでそんなに次から次にやらないといけないの?って聞いたら、要するにいろんなことをやれば、必ずどこかでは一等賞を取れると、皆が。すごい素敵だなと思って」

伊野尾「なんかそれ、すごいよく分かります、僕も(笑)」

秋元「でしょ?」

伊野尾「やっぱ、かけっこでどうしても一番になりたいと思ってもなれないから、どうにかこうにか自分が一番になれるものを探して、みたいな。芸能界もやっぱりちょっと似てるようなとこあるじゃないですか」

秋元「そうそう。そういうこと」

伊野尾「誰も走ってない道を走ればとりあえず一番だ、みたいな」

秋元「だから、みんな自分は何かあるんだよ、と。一等賞になれるものが。っていうのが『人力飛行機』に、託してるかな」

伊野尾「僕も、今後この歌を歌う機会っていうのはまだまだたくさんあると思うんで、その言葉をちょっと胸に刻みながら、また歌っていきたいなという風に思います」

秋元「はい。ぜひ歌ってください」

伊野尾「はい。……先生、そろそろもうお時間ということなんですけれども、なんか話し足りないこととか…なんか、あります?」

秋元「まあいっぱいありますけど、また今度…(笑)」

伊野尾「はは、また……え!?また来てくださいます!?来てくださいますっていうか、私がお伺いする、っていう形になっちゃうんですけれども」

秋元「ええ、いつでも、またゆっくり話しましょう」

伊野尾「はい。またぜひぜひ、よろしくお願いします」

秋元「よろしくお願いします」

伊野尾「はい、えー、秋元先生、今日はどうもありがとうございました」

秋元「どうも、ありがとうございました」

伊野尾「ということで、『らじらー!サタデー』、作詞家で音楽プロデューサーの秋元康さんにお話をお伺いしました。お忙しいなか、有難うございました!」

秋元「ありがとうございまし…ふぉい(笑)」

伊野尾「ふぉい(笑)」

 

  • エンディング

伊野尾「『らじらー!サタデー』8時台、そろそろエンディングのお時間となります。
いやー、秋元康さんのインタビュー、面白かったですねー。いやー……、我々も自己プロデュースじゃないですけれども、アルバムだったり、シングルだったりとかリリースする上だったりとか、いろんなところで打ち合わせたくさんありますけれども、そんな中でやっぱり、アイデアだったりとか、物事を作り上げてくっていう中で、やはり秋元康さんのお言葉だったりとかっていうのは非常に勉強になり、私の今後にもね、少し、活きてくるんじゃないかな、という風に思いました」

 

 

*1:Hey! Say! JUMPの9thアルバム。2022年リリース FILMUSIC!|Hey! Say! JUMP|J Storm OFFICIAL SITE

*2:Hey! Say! JUMP - 人力飛行機 [Official Music Video] - YouTube

*3:『らじらー!サンデー』

*4:楽曲に合わせて歌詞をつけていく作り方のこと。Hey! Say! JUMP『SUPER DELICATE』のように、詞から曲を作る場合もある

*5:フレディ・マーキュリーが楽曲を書いたデイブ・クラークによるミュージカル「Time」のこと?

*6:「とらまく」=「捕える」+「捕まえる」が混同した語?

*7:AKB48の32ndシングル。2013年リリース 【MV full】 恋するフォーチュンクッキー / AKB48[公式] - YouTube

*8:AKB48の16thシングル。2010年リリース 【MV full】 ポニーテールとシュシュ / AKB48 [公式] - YouTube

*9:AKB48の17thシングル。2010年リリース 【MV full】 ヘビーローテーション / AKB48 [公式] - YouTube

*10:同じ歌詞でハモリを入れること。例としてはHey! Say! JUMPの『獣と薔薇』のサビ部分の上ハモなど

*11:欅坂46の1stシングル。2016年リリース 欅坂46 『サイレントマジョリティー』 - YouTube

*12:乃木坂46の17thシングル。2017年リリース 乃木坂46 『インフルエンサー』 - YouTube

*13:庄野真代の5thシングル。1978年リリース

*14:桜田淳子の26thシングル。1979年リリース

*15:とんねるずの5thシングル。1985年リリース

*16:おそらく「小麦色のマーメイド」(松田聖子の10thシングル。1982年リリース)の間違い。歌詞の一節に「わたし裸足のマーメイド」とある

*17:原題「Eight Days a Week」。ビートルズの4thアルバムに収録。1964年初出

*18:イギリスの映画監督

*19:美空ひばりの生前最後に発表されたシングル。1989年リリース

*20:ジェシー主演舞台 スタンディングオベーション|TBSテレビ

*21:ジェシー主演ドラマ 金曜ナイトドラマ『最初はパー』|テレビ朝日

*22:AKB48の42ndシングルに収録。2015年リリース 【MV full】 365日の紙飛行機/ AKB48 [公式] - YouTube

*23:日向坂46の7thシングルに収録。2022年リリース 日向坂46『飛行機雲ができる理由』 - YouTube